呼吸器グループ
胸腔内にチューブを挿入し、胸腔内にたまった空気を外に出し、肺を膨らませます。これだけで改善することもしばしばあります。
胸腔ドレーンから自己血や薬を注入し、人工的に胸腔内に炎症を起こさせ、肺と胸壁を癒着させ、気胸を止め、再発を防ぎます。
呼吸機能などの問題で手術や全身麻酔が難しい気胸の患者様に行うことがあります。気管支鏡を喉から挿入し、肺の穴が開いている所につながる気管支をフィブリン糊やシリコン製の詰め物で塞ぎ、空気がもれるのを防ぎます。
気胸の原因となったブラ(肺のう胞)を胸腔鏡という内視鏡を使って切除します。胸の創は3ヶ所でそれぞれ約1cmです。そこから内視鏡と器具を入れて肺の切除や縫合を行います。胸を大きく切り開く従来の手術と比べると、術後の痛みも少なく、創跡も目立ちません。術後も経過がよければ、翌日にも退院でき、社会復帰も早くできます。
VATSを行うことが出来ない方に行うことがあります。
当科では上記のような様々なオプションの選択が可能で、遠方から来られる患者様もおられます。どの治療法を選択するべきかは個々の患者様によって異なりますが、患者様のニーズに合わせた治療を心がけておりますので、お気軽にご相談下さい。