扱う病気について

●大腸がん

 大腸癌は、日本人に増加傾向が著しい癌です。毎年約6万人が罹患し、大腸癌による死亡は、男性では肺癌、肝臓癌に次いで3番目、女性では1番目に多くなると推定されています。

 大腸癌治療においても、目指すべきは、低侵襲・根治・機能温存であり、そのためにはエビデンスに基づいた個別化治療が必要となります。手術前に進行度や悪性度を把握し、癌の根治度を保ちつつ、低侵襲(腹腔鏡)・機能温存手術を行っています。化学療法(抗癌剤)に関しては、遺伝子多型など個々の患者さんの体質に基づいた適正投与量を設定すべく自主臨床試験を行っており、また、ほとんどの患者さんが外来通院にて化学療法を施行できており、QOLの維持が可能です。

 大腸癌の手術は、他の消化器癌に比べて定型的に根治手術が行いやすく、そのため腹腔鏡下手術がほかの癌に比べて早くから進歩しました。当科では、ほとんどの結腸癌患者さん、ならびに、以前は行われていなかった直腸癌患者さんにも腹腔鏡下手術(低位前方切除術やマイルズ手術)を行っています。