扱う病気について

●気胸の治療

【気胸の種類】

@自然気胸: 肺に突然穴が開き、肺が縮む病気です。肺にできたブラやブレブと呼ばれる嚢胞(のうほう)がやぶれることが原因です。突然の胸痛・呼吸困難・咳などの症状で発見されます。
A続発性気胸: 肺気腫・結核・肺がんなどが原因で肺に穴が開いた気胸のことです。
B外傷性気胸: 肋骨骨折などが原因で肺に穴が開いた気胸のことです。

【保存的治療】

@胸腔ドレナージ

 胸腔内にチューブを挿入し、胸腔内にたまった空気を外に出し、肺を膨らませます。これだけで改善することもしばしばあります。

A胸膜癒着術

 胸腔ドレーンから自己血や薬を注入し、人工的に胸腔内に炎症を起こさせ、肺と胸壁を癒着させ、気胸を止め、再発を防ぎます。

B気管支鏡下気管支塞栓術

 呼吸機能などの問題で手術や全身麻酔が難しい気胸の患者様に行うことがあります。気管支鏡を喉から挿入し、肺の穴が開いている所につながる気管支をフィブリン糊やシリコン製の詰め物で塞ぎ、空気がもれるのを防ぎます。

【手術】

@VATS (胸腔鏡下)ブラ切除術

 気胸の原因となったブラ(肺のう胞)を胸腔鏡という内視鏡を使って切除します。胸の創は3ヶ所でそれぞれ約1cmです。そこから内視鏡と器具を入れて肺の切除や縫合を行います。胸を大きく切り開く従来の手術と比べると、術後の痛みも少なく、創跡も目立ちません。術後も経過がよければ、翌日にも退院でき、社会復帰も早くできます。

A開胸手術

 VATSを行うことが出来ない方に行うことがあります。

 当科では上記のような様々なオプションの選択が可能で、遠方から来られる患者様もおられます。どの治療法を選択するべきかは個々の患者様によって異なりますが、患者様のニーズに合わせた治療を心がけておりますので、お気軽にご相談下さい。